
KAAT『長塚圭史 新芸術監督 就任会見&2021年ラインアップ発表会見』レポート
KAAT神奈川芸術劇場ラインアップ発表会見 長塚圭史
2021年4月から長塚圭史が新たにKAATの芸術監督に就任するに当たって、就任会見とラインアップ発表会見が行われた。
2014年からアーティスティック・スーパーバイザー、2016年からは芸術監督を務めている白井晃は、
『KAATは今年10周年を迎えます。KAATは開館当初から「作る劇場」を標榜しておりましたが、私はさらに強い発信力が必要だと思っていました。劇場こそ広場であるという言葉の通り、もっとたくさんの人に集まってもらえたらと思っていました。
そのために、東京ではやらないような挑戦的、先鋭的な作品をお届けすることを目指してやってきました。』と、この7年間を振り返った。
白井晃
また、『もっと、この劇場が刺激的でワクワクするにはどうしたらいいんだろうと思っていたところ、長塚圭史さんが作られた新ロイヤル大衆舎「王将」を見て、「こんな面白いことを企画できる人が必要だ」と思い、お声がけした。』と長塚との出会いを明かした。
そして、コロナ禍で多くのプログラムが中止になったことについて『非常に無念でしたが、中止になったいくつかのプログラムは2021年度のラインアップに組み込んで頂きました。』とコメント。
そして『芸術監督が変わるのは劇場にとって大きな変化ができるチャンスだと思います。
長塚さんが、より刺激的でワクワクする劇場にしていってくれることを期待しております。』と挨拶を締めくくった。
長塚圭史
2021年4月から新芸術劇場に就任する長塚圭史は、劇場のテーマとして『この劇場をより開いていく』ということを強調。
そのための以下の3つの柱を紹介した。
1)シーズン制の導入
2)ひらかれた劇場を目指して
3)豊かな創作環境作り・劇場の未来を考える
長塚圭史・白井晃
この後行われた2021年度のラインアップ発表でも、長塚圭史自身がそれぞれの作品への熱い想いをひとつひとつ語っていくのが印象的だった。詳しいラインアップはKAAT公式サイトで。
(文:エントレ編集部)


