ウィリアム・フォークナーの大著をインクルーシヴな“ほぼ一人芝居”に 万里紗とノミヤのプロジェクト『詩劇 響きと怒り』2021年2月に東京、5月に長野・福島で上演
万里紗とノミヤのプロジェクト『詩劇 響きと怒り』 万里紗とノミヤのプロジェクト『詩劇 響きと怒り』が2021年2月10日(水)から東京・SUBTERRANEANで上演される。 《万里紗とノミヤのプロジェクト》は、その名の通り女優・万里紗と詩人・野宮有姫(企画団体シックスペース主宰、青年団)による企画。 演劇の創作の「場」をコロナ禍においても社会に向かって開き、演劇作品そのものに、人が出入りし対話を生む「広場」としての機能を持たせることを試みる、「プロセス・プロジェクト」が、この企画の主軸となっている。 その一部である「語らい」はオンライン上で既に公開。また一般の方も含んで行われたワークショップ「触れ合い」も実施、記録映像とレポートの公開を控えている。 そして今回、『詩劇 響きと怒り』をプロセス・プロジェクトの最終段階として「上演」する。 本作ではウィリアム・フォークナー著の『響きと怒り』を大胆にアレンジ。1929年に出版された原作『響きと怒り』では詳しく描かれていない、ヒロイン・キャディとその娘ミス・クエンティンの視点の物語を、女優・万里紗自身の「女性」「知的障害者の姉」といった当事者性を交え、ジャンルをまたがるアーティストとして活動する詩人・野宮有姫と共に、再構築する。
万里紗(演出・出演)
自分の意見があまりにも簡単に、発信できるようになった今日において、誰かと、たとえば「テレパシー」のように、繋がり、心の奥底で自分が本当に想っていることを見つける、ということの難しさを改めて感じていました。
本企画を通し『響きと怒り』を多角的に見つめる中で、演劇とは接点のなかった多くの方々の出会いがあり、ご協力をいただき、翻ってなぜこんなにも私が演劇を愛しているのか、を実感する日々となりました。
いつなんどき、稽古をストップせざるを得なくなるか分からない昨今。それでも、そんな事態をも引き受けながら、小さなカンパニーでこつこつと、自然の中で稽古をし、上演に臨みます。私を救い、生きることの喜びを教えてくれた沢山の演劇や人々へのアンサーソングになればいいなと願いをこめて。
本作は2021年2月10日(水)から東京・SUBTERRANEANで上演される。
また、2021年5月には長野、福島でも上演される。
チケットの予約受付は11月1日から。
詳細は公式サイトで。
https://marissatonomiya.wixsite.com/thesoundandthefurymn
(文:エントレ編集部)
公演情報
万里紗とノミヤのプロジェクト「詩劇 響きと怒り」
【原作】ウィリアム・フォークナー
【脚色・演出】万里紗
【美術】佐和子
【出演】万里紗、中澤ナオ(映像・音楽)、野宮有姫(詩作・演出補)
2020年2月10日(水)~2月14日(日)/東京・SUBTERRANEAN
2020年5月1日(土)~5月2日(日)/長野・信濃追分文化磁場油や
2020年5月8日(土)~5月9日(日)/福島・西会津国際芸術村NIAV
公式サイト
https://marissatonomiya.wixsite.com/thesoundandthefurymn
チケット
予約フォーム
[dfads params=’groups=1569&limit=1&orderby=random’]