<舞台メイク番外編>ハロウィンにもぴったり!三善さん直伝のゾンビメイク&傷メイク<後編>

【役者コラム017】舞台メイク番外編 ハロウィンにもぴったり!三善さん直伝のゾンビメイク&傷メイク《後編》

<舞台メイク番外編>ハロウィンにもぴったり!三善さん直伝のゾンビメイク&傷メイク<後編>
【役者コラム017】舞台メイク番外編 ハロウィンにもぴったり!三善さん直伝のゾンビメイク&傷メイク《後編》

【役者コラム017】舞台メイク番外編 ハロウィンにもぴったり!三善さん直伝のゾンビメイク&傷メイク《後編》

皆様こんにちは!
楽劇座の五條なつきです。

<前編>に引き続き、ゾンビメイク&傷メイクのやり方を解説していきます。

まだお読みになっていない方は<前編>からご覧下さいね。

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その1《舞台メイクの基本編》
その2《ベースメイク編》
その3《ポイントメイク編》
その4《普段メイクにも使えるメイクアイテム編&まとめ》
その5《ドーラン編》
その6《ハイライト&ローライト編》
その7《チーク&ベースメイクの仕上げ編》
その8《アイメイク編》
その9《仕上げ編》
番外編 ゾンビメイク&傷メイク《前編》

傷メイク仕上げ

お肌が完成したら、傷メイクを仕上げていきましょう!

↑このぐらいの量のクレンジングオイルをパテ全体に伸ばします
↑このぐらいの量のクレンジングオイルをパテ全体に伸ばします

まずは化粧へらにクレンジングオイルを伸ばします。

↑パテの端から端まで線を描くように!
↑パテの端から端まで線を描くように!

ヘラを滑らせて、パテの端から端まで、一直線に切り込みを入れましょう。この時にクレンジングオイルを使わないと、パテがヘラにくっついてきてしまうので必ずクレンジングオイルを使いましょうね。

↑切り込みを入れた状態
↑切り込みを入れた状態

ぱっくり割れたような傷になりました。

↑黒のドーランを切り込みに塗ると傷らしくなる
↑黒のドーランを切り込みに塗ると傷らしくなる

切り込みの中に黒のドーラン(ライニングカラー)を塗ります。ちなみに、あえて白のドーランを塗って骨が見えてる!!という雰囲気を出すことも出来るそうなので、お好みでアレンジしてみて下さい。

さぁ、最後の仕上げに入ります。

↑おどろおどろしい色に…
↑おどろおどろしい色に…

黒と赤のドーランを手の甲で混ぜたら、目の荒いスポンジにとってポンポンと顔にのせましょう。

↑かなりゾンビらしくなりました!
↑かなりゾンビらしくなりました!

かさぶたのような、渇いた返り血のような…ホラー感が一気に加速していきます。

最後の仕上げは血のりです!

↑舞台や映像で使える三善の血のり
↑舞台や映像で使える三善の血のり

ブロードペイントの4番が一般的な血のりのカラーですが、怪我の程度や経過時間によって他の色の血のりを混ぜるとオリジナルカラーの血のりが出来ます。

怪我したばかりの鮮やかな色の血にしたいのか、時間が経ってどす黒い色になった血にしたいのか…特に舞台やテレビで血のりを使う場合はこだわって色を作ると状況が分かりやすくなりますよ。

↑本物の血のようです
↑本物の血のようです

こちらもへらにとって…

↑傷口にのせると、よりリアルな「血」に!!
↑傷口にのせると、よりリアルな「血」に!!

先程の傷の割れ目に入れていきましょう。血の質感が入ると、一気にリアルになって本当に痛そうです!!

私は口角にも血のりをプラスしました。

↑三善の血のりは口に入ってもOKです
↑三善の血のりは口に入ってもOKです

最近は100均やバラエティショップのパーティーグッズ売り場でお手頃価格の血のりも販売されていますが、三善さんの血のりは舞台や映像のためのプロ仕様…という事で、なんと口に含んでも大丈夫なんです!

私のように口から血を流したいとか、あとは演技で吐血するシーンがある場合にもぴったり。

この血のり、いちごの甘い香りがしました(笑)

完成!

という事で、ゾンビメイク&傷メイクの完成です!

↑カラコン加工してみました。もっと小さいカラコンだとより雰囲気が出ると思います!
↑カラコン加工してみました。もっと小さいカラコンだとより雰囲気が出ると思います!

いかがでしょうか?

髪の毛をボサボサにするとゾンビ感が増しますね(笑)それから、目がイキイキしていると健康的になってしまうので、黒目が小さいカラコンを入れるのもオススメだそう。

ちなみに…舞台や映像作品でゾンビメイクをする場合は顔だけでなく、手や首など露出している部分にも顔と同じようにメイクをすると、かなりリアリティが出ます!

それにしても、自分では全く痛くないのに、鏡を見ると顔色の悪いゾンビな自分がいて、なんだかとっても面白い感覚でした。ハマりそう…(笑)

初心者の方は傷メイクはせず、肌と痣、血のりだけでもかなりリアルなゾンビになれると思います。細かいテクニックは必要ないので、メイク初心者の方にもオススメです!

クレンジング

イベントを楽しんだ後はクレンジングも大切!

傷メイクのパテってどうやってクレンジングするの?という疑問が出てくるかもしれませんが、へらで削るだけなんです。

↑剥がすだけなのでクレンジングも簡単
↑剥がすだけなのでクレンジングも簡単

ペリペリッと端から削り取ります。あとは通常の舞台メイク用クレンジングでメイク落とし可能なので、簡単にオフできます!

さて、今回の記事はいかがだったでしょうか?いつもと違う自分になれて、私はかなり楽しませて頂きました。

顔色を悪くする方法や傷メイクの作り方は、もちろんハロウィンだけでなく舞台や映像で使えるテクニック。

病人や怪我人、老け役を演じる時に使えるテクニックも満載なので、役者さんは練習も兼ねてハロウィンにゾンビメイクに挑戦してみてはいかがでしょうか?

↑三善メークアップ研究所の市川さんと。ありがとうございました!
↑三善メークアップ研究所の市川さんと。ありがとうございました!

今回もご協力頂きました三善メークアップ研究所様、市川様、ありがとうございました!

普段は舞台メイクをしない方も、ハロウィンメイクなら思いきり変身できてとっても楽しいですよ!!

ゾンビメイクは意外と簡単なので、ぜひ挑戦してみて下さいね♪

今回もお読み頂きありがとうございました。

協力:三善メークアップ研究所(http://www.mitsuyoshi-make.com/

(文:五條なつき ※文章・写真の無断転載を禁じます)

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