【アンケート企画の結果】エントレユーザーが選んだ2019年最高の舞台は『氷艶 hyoen 2019 -月光かりの如く-』に決定
『氷艶 hyoen 2019 -月光かりの如く-』撮影:田中聖太郎 こんにちは。エントレを運営しているヴィレッヂの森脇です。 年末から2月17日(月)まで、エントレでアンケートを取っていた『2019年 最高の舞台』。投票総数は26608票。 1位はフィギュアスケートと源氏物語が融合したストーリー仕立てのアイスショー『氷艶 hyoen 2019 -月光かりの如く-』に決定しました! 本作の世界を切り取った『オフィシャルOfficial Art Book』、『髙橋大輔写真集 艶技2019』も好評発売中です。 そして、2位~10位は以下のような結果になりました!
1 4335票 『氷艶 hyoen 2019 -月光かりの如く-』
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2 3368票 『DREAM BOYS』
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3 2106票 『JOHNNYS’ ISLAND』
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4 1991票 ミュージカル『ドン・ジュアン』
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5 1871票 『THE NETHER』
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6 1868票 『虎者 -NINJAPAN-』
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7 1509票 『滝沢歌舞伎ZERO』
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8 1291票 脳内クラッシュ演劇『DRAMAtical Murder』
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9 909票 ミュージカル『ハル』
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10 730票 『Endless SHOCK』
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エントレライターの2019年ベスト3
そして、エントレに書いてくれているライターさん達には、2019年のベスト3と、全体的な感想を聞いてみました。(50音順・敬称略)
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1 チック 2 ヘンリー五世 3 恐るべき子供たち |
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2019年は、スケジュール帳を見て、「これも去年か!」と頭を抱えるほど、素敵な作品に多く触れられた年でした。そして、演劇から、たくさんの教訓を得ることの出来た年でした。 というわけで今年も、悩んで悩んで3作品選ばせていただきます。 毎年、「あれ観ておけばよかった・・・」という後悔は、必ずしてしまっているのですが、2017年に一番後悔したのが『チック』でした。(同年、第25回読売演劇大賞 優秀演出家賞・優秀スタッフ賞、第10回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞) 14歳の少年たちが過ごした、ひと夏の冒険。思春期ならではの複雑な心情が繊細に描かれ、危険なほどの好奇心が瑞々しい作品。シアタートラムらしい、客席も舞台にしてしまう演出も面白かったです。役者と客席の距離感がとても近く、彼らの冒険に便乗している気分になる、“体験型演劇”だなと思いました。 笑い、泣き、悩み…スリルと出会いに満ちた彼らの旅。冒険によって人は成長すること、新しい世界を見せてくれる友達の大切さを改めて学びました。 『ヘンリー五世』。これはもう、私なんぞが言わずもがなですが、物語の中へと気持ちよく誘ってくださる、説明役の吉田鋼太郎さんのお声の浸透力が半端ではない!!!シェイクスピア作品なので、歴史背景、政治のお話等、難しいセリフはあれど、観客に優しく寄り添い、時に重厚に、時にユーモアを交えて説明してくださるので、置いて行かれるかもしれないという心配は消え、つい聞き入ってしまいました。 主演の松坂桃李さんも、気高くも勇敢な男らしさと、恋には不慣れなピュアさのギャップがいとおしく、力強い存在感に惹かれました。 そして、そびえ立つ砦を中心に、舞台全体を所狭しと使って繰り広げられる大迫力の殺陣に息を呑んだ記憶が今でも甦ってきます。 戦地から王宮へと見事に色を変える空間の芸術性と、場面の緩急で生み出されるエンターテインメント性に“引き込まれる”という感情を、身をもって学びました。 シェイクスピア作品は、壮大な歴史劇はもちろん、歴史の影でうごめく人々の生き様がリアルに描かれ、時代や立場は変わっても、人間の性というものはずっと変わらず、現代にも通じるものがあるなと思わされます。 『恐るべき子供たち』。物語のページをめくるように操られる、白い布。登場人物たちの魂が泣くようにメキメキと鳴る、音。シンプルな空間とは思えないくらい、スムーズに景色が変化していき、こちらの想像力が掻き立てられる演出。大人と子供の狭間で生まれる歯がゆさを、自分も少なからず経験してきたからこそ感情移入して懐かしく思ったり、苦しくなる場面と、無邪気さや愛が凶器(狂気)に変わる瞬間を目の当たりにしてゾクゾクする場面の交差。でも恐怖の中に笑いもあり、感情がジェットコースター状態・・・。 役者も多く、セットも豪華絢爛な目の情報が忙しい作品が好きで、今までよく観ていたのですが、シンプルな空間でしか生まれない緊張感や迫力の魅力、面白さを学びました。 私にとって演劇は、多くの教訓を与えてくれる人生の教科書です。ワクワクしながら客席に座り、劇場を出た時には、朝の自分より少し賢くなったようなすがすがしさで溢れています。同じ作品を観劇した人と意見交換をするのも楽しい。これだから観劇はやめられません。(むしろ年々増える一方…笑) 今年も素敵な作品がたくさん控えています。作品づくりに関わる全ての方に敬意を払って、どんな学びを得られるか、どんな景色が観られるか、楽しみです。
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1 劇団☆新感線『けむりの軍団』 2 ミュージカル『キンキーブーツ』 3 + new Company『千年に1度の奇跡』 |
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2019年はどの作品も甲乙がつけがたいものでした! 自分は演出家なので、演出面で【思い出せるシーン】が多かったもので順位を付けてみました。 『けむりの軍団』は昔の新感線とは一線を画していて、昔の日本映画を観ているような味わい深いものでした。 ベテラン俳優の何気ない会話も、若手とベテランの殺陣、全体を底上げするスタッフ力と舞台芸術を感じました! 『キンキーブーツ』は初演も観ていて、その時に自分の中で殿堂入りしてしまった作品w 今回は外そうと思ったんですが、それを踏まえても心揺さぶられました! 『千年に1度の奇跡』は昔ながらのアナログな手法が多かったけど、そのアイディアと作品へのマッチ度が高かった! 他には『マニアック』や『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』等、独特な世界観も刺激的だったし、イッツフォーリーズ『ルドルフとイッパイアッテナ』は子供と観たくなる優しいミュージカルでした。 昨年のランキング上位にあがっているものを逃しているのが悔しいですが、今年はそれらも取りこぼさず観劇できたらいいなぁ~。 2020年も楽しみです!
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1 『アジアの女』 2 唐組『ジャガーの眼』 3 宝塚星組『オーシャンズ11』 |
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2019年は自分の公演が忙しくて、あまり観劇できなかったのが心残りです。 少ない観劇数の中からで恐縮ですが、特に私の印象に残ったのがこちらの3作品。 『アジアの女』は石原さとみさん主演の舞台。装置や演出も含めて、作品の全てが「綺麗な舞台だな」と素直に感じました。また、テレビドラマの印象が強かった石原さんにはいい意味で裏切られて、久しぶりに舞台らしい舞台を観た、とも思わされた気持ちのいい舞台でしたね。 お恥ずかしながら、一昨年にようやく、いわゆるテント芝居を初めて拝見したのです。お尻も痛いし、ギュウギュウだし、暑いし、観劇環境としては最悪だったのですが(笑)、その独特の空気感が何となく癖になってしまい、今年も唐組の『ジャガーの眼』のテントに足を踏み入れてきました。もちろん去年の反省を生かして、座布団・水分・扇子を忘れずに! 気がつけばテントが現れて、公演期間が終わると何事もなかったかのように全てが消えていて……その不思議な空間自体も魅力的。わざわざ足を運んで「生の舞台」を観劇する面白さを再認識させてくれた作品です。 『オーシャンズ11』はエンタメ作品として素直に楽しみました。メインの登場人物が多いので、若手からベテランまで、「宝塚の男役」さんをファン目線で楽しむのに最適な演目なんです(笑) 真風涼帆さんと芹香斗亜さんのトップ&2番手コンビの相性の良さも感じられて、宝塚ファン的にはとっても素敵な公演でした。 今回は自分の関わっている作品以外で……と思い選ばせて頂きましたが、役者としては心の片隅で、自分が出演している「楽劇座の『ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた』が1位よ!」と思っているところもあります(笑)……というか、思っていなければダメで、役者は誰でもそうだと思うのですが、そのぐらい強い覚悟で作ったものをお届けしたい!という気持ちです。 日本は本当にたくさんの舞台が観られる環境なので、ジャンルに囚われず、2020年はもっとたくさん観劇に出かけたいですね。どんな面白い作品に出会えるのか、そして自分が他に負けないどんな作品を創れるのか……また1年、楽しみに頑張りたいと思います。
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1 ミュージカル『笑う男』 2 白いウサギ、赤いウサギ 3 ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~ |
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韓国エンタメの勢い、私が高校生のころ冬ソナブームがあってその頃から韓流は日常においてかなりおなじみになってきましたが、最近もK-POPは凄いし、アイドルオーディション番組は盛り上がってますよね。ちょうどこの文章を書いているタイミングで韓国映画「パラサイト」がオスカーを受賞しましたが、「国内だけではなく国外への展開をも意識している」というのが舞台においても如実だなぁ、と思います。日本も世界に戦えるクオリティーの作品を頑張ってほしい。まあそのためにはキャスティング云々から見直さなきゃダメか・・・。 というわけで私のベストは「笑う男」!お話の筋は正直、物語開始時点である程度わかっちゃうんですが、それ以上にミュージカルらしい華やかな衣装!美術!そして歌!!やっぱり舞台って見た目の華やかさも重要な要素ですね。是非とも再演希望、かつ現地でオリジナルバージョンも見たくなる作品でした。 「白いウサギ、赤いウサギ」はイランの作家・ナシーム・スレイマンプールの一人芝居なのですが「出演者は当日になるまで台本を見れない」その日はじめて封印されている台本を舞台上で開いて読んである種のインプロで上演される戯曲です。だから私はもう出演できませんね(笑)でもその、こういう条件で秘密を共有する行為というのがたまらない。演劇を観る以上の体験というものができた作品です。 「カフカ」は幾重にも入れ子になった作品が面白い! 創造力というのは想像力を広げて少しずつ試行実験を重ねていく行為で、それがやっぱり見ていて面白い。他人の想像力はやはり自分では思いもよらないものであるので、今年もそんなイマジネーションの結晶をたくさん見たいものです。 あとは・・・個人的に「タージマハルの衛兵」は再演希望!(亀田さん紀伊国屋演劇賞受賞おめでとうございます!初めて拝見したのがアトリエ公演で素晴らしかったものな〜)
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1 ミュージカル『キンキーブーツ』 2 中野劇団『10分間』 3 ラッパ屋『2.8次元』 |
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初演に引き続き、『キンキーブーツ』再演版もやっぱり最高でした! 是非3年に1回ずつくらいやってほしいです。 そして中野劇団『10分間』!居酒屋での10分間がなぜか何度も繰り返されるという《タイムリープもの》ですが、めちゃくちゃ楽しかったです。これもまた2年後くらいにもう一度観たい作品です。時々東京でもやってくださいね。 ラッパ屋『2.8次元』は、しがない劇団が一発逆転を狙っていわゆる2.5次元に挑戦するというコメディですが、こちらもひたすらに笑わせて頂きました。ラッパ屋作品はいつも時代をとらえて離さないので、次回作も楽しみです! あとは、劇団☆新感線『けむりの軍団』、ミュージカル『ファントム』、おぼんろ『かげつみのツミ』、T-works#2『THE Negotiation』、『マニアック』、ミュージカル『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』なども楽しかったです! 2020年はどんな作品に出逢えるのか・・・! 楽しみです!
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