• HOME
  • 最新情報
  • 特集 , 舞台・演劇
  • 川崎のとある美容院で繰り広げられる、何かと“キレナイ”思いを抱える人たちを描く 青春事情・大野ユウジ氏の珠玉作『キレナイ』出演者インタビュー ラゾーナ川崎プラザソルで1月21日から上演!
青春事情『キレナイ』初演

川崎のとある美容院で繰り広げられる、何かと“キレナイ”思いを抱える人たちを描く 青春事情・大野ユウジ氏の珠玉作『キレナイ』出演者インタビュー ラゾーナ川崎プラザソルで1月21日から上演!

青春事情『キレナイ』初演
青春事情『キレナイ』初演
 

ラゾーナ川崎プラザソル開館16周年記念公演として、「青春事情」の大野ユウジ氏の脚本・演出として『キレナイ』『Dear Me!』が、同館にて連続上演される。
今回はそのうち、川崎のとある美容院を舞台にした『キレナイ』に出演する、宮下浩行さんと木村衣織さんに、作品への想いや開幕前の意気込みを聞いた。

STORY

川崎駅近くにある美容室「PAZ」。人々が髪を切るその場所には、なぜか何かと“キレナイ”事情を抱えた人たちが集まって来る。
結婚、仕事、家族…。生きるのが不器用すぎる店員と客、それぞれの“キレナイ”思いは果たして…。

 

―― まず、今回の脚本をはじめて読んだときの感想をお聞かせください。

宮下 『おぉ!主役が沢山いる!』って思いました。それぞれのキャラクターのインパクトが本当に強いっていうのもあるんですけど、悩みや葛藤を抱えている登場人物も多くて、その1人1人の物語が愛らしく描かれているんです。悩みはそれぞれ違うけど少しずつ作用し合っていて、他の誰かに向けられた言葉が刺さったり、共感したり。
優しさが溢れる作品だなと思いました。
あと、今回の役は「つっこみ」が多くて。自分は普段、役柄でも現実でもつっこまれる方なので、これは挑戦だ!って思いました。

木村 めちゃくちゃに笑いました、しかも声だして。(笑)
この作品と物語が持つ会話の運びやテンポ感の絶妙なバランス加減、何より登場人物が生き生きとしてる。そんな匂いやぬくもりが伝わってきました。
元々大野ユウジさんの描く作品が好きでしたので、この物語の登場人物の一員になれることが凄く嬉しかったのと同時に、キャスティングを聞いて『ほんとうに、この役を私に??本当に……?』って内心ドキドキでした。

宮下浩行さん
宮下浩行さん

 
―― ご自身の役どころと、演じる上で気を付けていることはありますか?

宮下 僕が演じる「康介」は美容室「PAZ」の店員なんですけど、とても繊細な人。空気を読むというか、敏感で。まっすぐなんだけどどこか抜けてて。こんなこと言うと自分を知ってる人から『え、違うよ?』って言われそうですけど、ちょっと似てるなって思うところもあるんです。自分の色も足しながら演じられればいいなと思ってます。
あと緩急のある作品なので、役同士の空気感に差が生まれないようにしっかりリアクションを取り合いながら熱量を共有していきたいと思います。

木村 私の演じる「仁美」は今回の物語の舞台となっている美容院「PAZ」のトップスタイリストです。仕事も出来て、後輩からの信頼も厚い、格好いい女性。
おんなじ職場にいたら私も憧れちゃうタイプですね。無いものを持ってる。けど、心に抱えた事情は共感する部分もあったりして。
そんな彼女の感性と色、温度、他の役との関係性を『想像』することを諦めない、やめない、ことですかね。
それと作家・演出家の大野さんの目指している作品のリズムやテンポ感は何度も反芻して体に染み込ませることは意識してます。

 
―― 注目してもらいたいポイントがありましたら教えてください。

宮下 コロコロ展開が変わっていくので、観てるお客様も感情が忙しくなるかもしれませんが、1人1人のストーリーをしっかり観ていただけるように、演じられたらと思います。

木村 個性的でどこか憎めないキャラクターが舞台上で巻き起こす“グルーヴ”感を楽しんでいただきたいです。
今回集まったメンバーでしか出来ない、この物語の演劇ならではの空気感を体感していただきたいなと思っています。

木村衣織さん
木村衣織さん

 
―― 開幕直前。今の意気込みと、お客様へのメッセージをお願いします。

宮下 自分が出演する公演ではいつもそうなのですが、ここまできたらあとはお客様に楽しんで頂けるように全力を尽くすだけです。
まだ落ち着きを取り戻さない、このようなご時世に劇場まで足を運んでくださるお客様がいること、応援してくださる方々がいること、心から感謝致します。

木村 愛に溢れた人たちのちょっぴり切なくて笑える物語。皆さんのマスクの下を笑顔にできるよう作品をお届けしたいと思います。
登場人物それぞれの『キレナイ』部分を覗き見に来てください。

 

【キャストプロフィール】
 
宮下浩行(みやした ひろゆき)
劇団ひまわり/演劇集団SMILE JACK 所属
映像や舞台を中心に活動。
劇団ひまわりにて、峰倉かずや氏のベストセラーコミック『最遊記』を舞台化した際にキャストとして参加し、同作品で全国の学校等へ巡演した。また、砂岡事務所プロデュース『絵本合法衢』や東京印Presents 『山田村消防団』等、数々の舞台に出演。現在は演劇集団SMILE JACKのメンバーとしても活動し、男4人で「おもしろいってなんだろう。」をひたすら模索しながら熱苦しく芝居創りをしている。

 
木村衣織(きむら いおり)
桐朋大学芸術短期大学を卒業し、その後は舞台を中心に活動。
神奈川県演劇連盟合同公演『pinky』(KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉)や、かながわネクストvol.1 など神奈川を中心に活動の場を広げている。
ラゾーナ川崎プラザソル開館記念『KEISOU-継走-』に出演して以来2回目の出演。

 

 

チケットプレゼント

1/23(月)19:00『キレナイ』、1/24(火)19:00『Dear Me!』、1/26(木)19:00『キレナイ』、
1/26(金)19:00『Dear Me!』、各回・抽選で3名様をご招待いたします。
応募〆切は 2023年1月20日(金)23:59。詳細は応募フォームでご確認ください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/576a1bba235036

 

公演の詳細は公式サイトで。
https://kirenai-dearme.com/

 
(文:薄田菜々子)

公演情報

ラゾーナ川崎プラザソル開館 16 周年記念公演『キレナイ/Dear Me!』

ラゾーナ川崎プラザソル開館16周年記念公演
『キレナイ/Dear Me!』

【作・演出】大野ユウジ(⻘春事情)

【出演】
『キレナイ』
宮下浩行(演劇集団 SMILE JACK)
木村衣織
重松 文
山村真也
椎名亜音(劇団6番シード)
加賀美秀明(⻘春事情)
小山貴司
熊谷 嶺
山田玲香

『Dear Me!』
山田拓未
椎名亜音(劇団6番シード)
内海詩野(演劇集団 壺会)
ナカムラユーキ
伊藤圭太(アガリスクエンターテイメント)
佐藤みつよ(劇団夢幻)
大野ユウジ(⻘春事情)
齋藤弘樹
おおやま りき

 

【会場】
ラゾーナ川崎プラザソル(JR 川崎駅⻄口直結)
http://www.plazasol.jp/

【上演スケジュール】
21(土)16:00『キレナイ』
22(日)16:00『Dear Me!』
23(月)19:00『キレナイ』
24(火)19:00『Dear Me!』
25(水)休演日
26(木)19:00『キレナイ』★
27(金)19:00『Dear Me!』★
28(土)14:00『キレナイ』 18:00『Dear Me!』
29(日)14:00『Dear Me!』◎ 18:00『キレナイ』◎
★字幕ガイド・音声ガイドあり
◎ライブ配信あり

【主催】芸術によるまちづくり・かわさき 2022 実行委員会/川崎市
【共催】公益財団法人川崎市文化財団/川崎インキュベーター
【後援】川崎市教育委員会
2022 年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業

公式サイト
https://kirenai-dearme.com/

事前決済(電子チケット)・配信
https://t.livepocket.jp/t/kirenai-dearme

当日精算 カルテット・オンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/kirenai-dearme

関連記事一覧