語りだけで情景を鮮明に想起させる昭和精吾事務所による短篇集『氾濫原3』12月9日(木)から絵空箱で上演
昭和精吾事務所 誕生月企画公演『氾濫原3』 昭和精吾事務所 誕生月企画公演『氾濫原3』が12月9日(木)からPerforming Gallery&Cafe 絵空箱で上演される。 昭和精吾事務所は、1984年、演劇実験室◎天井桟敷のマイクアジテーターであった昭和精吾が寺山作品を語り続けるために設立。以来、1999年の渋谷ジァン・ジァン閉館まで毎年、寺山作品を上演。その後はザムザ阿佐谷やシアターPOOや、ライブハウス・地方でも公演を続けてきた。 2015年、昭和精吾の急逝を受け、ともに17年活動してきた こもだまり・イッキが音楽家・西邑卓哲を迎え、新体制で再始動。岸田理生アバギャルドフェスティバルへの参加、音源・映像製作など新たな試みを展開している。 2021年、梶原航を迎え、現在は4人のメンバーで活動を続けている。 昭和精吾事務所メンバー 左から西邑卓哲、梶原航、こもだまり、イッキ 今回上演されるコラボ企画「氾濫原」は、昭和精吾・寺山修司・こもだまりの誕生月を記念して、こもだが共演したいゲストを招いての短編集。 演目は、江戸川乱歩『黒蜥蜴』、ウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』、近松門左衛門『曽根崎心中』、寺山修司『仮面劇・犬神』の4つ。音楽監督の西邑卓哲と、残酷童話の世界を歌う永井幽蘭の生演奏と歌を使ってお届けする。 装置もなく語りだけで情景を鮮明に想起させる昭和精吾の技法による《言葉の洪水》を体感できる舞台になるという。 出演はこもだまり、西邑卓哲、梶原航に加え、長田大史(踊る演劇集団『ムツキカ』)、永井幽蘭、辻真梨乃がゲスト出演する。 また、10日 14:30の回にはスペシャルゲストとして常川博行が出演する。 構成・演出はこもだまりが手がける。 江戸川乱歩「黒蜥蜴」 明智小五郎:辻 真梨乃、緑川夫人(実は黒蜥蜴):こもだまり ウィリアム・シェイクスピア「ロミオとジュリエット」 ロミオ:長田大史(踊る演劇集団ムツキカ)、ジュリエット:こもだまり 近松門左衛門「曽根崎心中」 徳兵衛:梶原 航(航跡)、お初:こもだまり