【役者コラム014】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《アイメイク編》
【役者コラム014】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《アイメイク編》
【役者コラム014】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《アイメイク編》
エントレ読者の皆様、こんにちは!
楽劇座の五條なつきです。
前回に引き続き、具体的な舞台メイクの手順をご紹介していきます。
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その1《舞台メイクの基本編》
その2《ベースメイク編》
その3《ポイントメイク編》
その4《普段メイクにも使えるメイクアイテム編&まとめ》
その5《ドーラン編》
その6《ハイライト&ローライト編》
その7《チーク&ベースメイクの仕上げ編》
今回のテーマは特に大切なアイメイク!
顔の印象を左右する目元のメイク方法はしっかりマスターしたいでよね。
普段メイクにも応用できるテクニックが満載なので、ぜひ参考にしてみて下さい!
アイシャドウ
↑白は必須カラー。もう1色は役柄によって選びましょう
アイシャドウ(シャレナポップカラー)はホワイト+今回はベーシックなブラウンを使います。もちろん、色は役柄に合わせて選んでみて下さい。
↑この入れ方を基本に!
西洋では黒目の外側は横顔とされ、舞台では正面から光が当たるので…黒目を中心に内側に光が当たる事を意識してみましょう。
内側はホワイト、外側はブラウンと思って塗るとやりやすいと思います。慣れるまでは難しいかもしれませんが、ブラウンはアイホールからグラデーションになるように、丁寧に色をのせていきましょうね!
アイブロウ
↑アイブロウ以外にも使えるコンビのペンシルはぜひ持っておきたいアイテム!
コンビのメークアップペンシルを使って、茶と黒の2色で描いていきます。
↑まずは茶色で全体を描く
まずは眉山を決めて、全体を茶で描き、ブラシでぼかしていきます。
↑眉山部分のみ黒を重ねる。1枚目の写真よりも立体感のある眉に
次に眉山付近を黒で描き足し、更にブラシでぼかします。こうすると立体感が出るので自然な眉に!
※ちなみに、眉のベストな長さは目の大きさによって変わります。アイメイクで目が大きくなるので、それを見越して少し長めに描きましょう。慣れないうちはアイメイクが完成した後に描いた方がバランス良く描けますよ。
アイライン
↑今回は左のシャレナリキッドアイライナーを使用
アイラインは目の形が決まる重要なステップ!舞台用のステージライナーやシャレナリキッドアイライナーを使うと落ちにくいです。
でも、人間ってなかなか左右対称の目の形ではなくて、どちらかが小さい事がほとんどなんですよね。
私も左右で少し目の大きさが違うのですが、そのお悩みはアイラインで解消できます!!
↑黒目の上に「・」を付けたところ
左右それぞれの黒目の上の位置に「・」で印をつけましょう。この「・」をアイラインの太さの目安にすると、小さい目の方が太いアイラインになりますが…それによって左右の目の大きさが揃って見えるんです!
普段のメイクでも使えるテクニックなので、目の大きさが左右非対称で悩んでいる方はぜひ取り入れてみて下さい。
↑上の「・」の位置で引いたアイライン
ちなみに舞台でのアイラインは目尻に沿うと垂れ目になる=老け役になるので、若い役の時は目尻は目に沿わず、目尻からの距離を少し開けるようにひきましょう。
付けまつ毛
↑色々な付けまつ毛があります!
舞台映えする目元にするためには、マスカラよりも付けまつ毛を付けてしまう方が簡単です。
ナチュラルなものから派手なものまで、たくさんの付けまつ毛があるので、役に合うものを選んでみて下さい。
↑ブラシのお尻を利用して付けまつ毛に糊をつける
付けまつ毛用接着剤(ドンピシャン)をブラシのお尻や綿棒などに取って、付けまつ毛の根元に付けます。
↑一気に華やかな目元に!
付けまつ毛を付ける位置はアイラインの上のライン!自分のまつ毛の際ではないので注意しましょう。
乾いてしまうと接着力が弱くなってしまうので、予め付ける位置を決めておいて、スピーディーに付けられるようにしておくのがポイントです。
ここでバランスを見て、アイライン等を描き足してもいいと思います。
↑アイメイク完成!
以上でアイメイクが完了しました!
やっぱり目元が完成すると、かなり華やかで舞台らしい顔になります。演じる役のキャラクターや感情を伝える重要なメイクポイントなので、ぜひ上手く出来るように、普段のメイクにもテクニックを取り入れながら練習してみて下さい。
次回は口紅&まとめ編で、いよいよ舞台メイクが完成しますよ〜!!
引き続き、どうぞお付き合い下さいませ。
協力:三善(http://www.mitsuyoshi-make.com/)
(文:五條なつき ※文章・写真の無断転載を禁じます)